僕が “アングラ演劇” という言葉を知ったのは、2、3年前です。
北海道の親戚の家で 「北の国から」 の最終回を見たとき、出演していた唐十郎の話題になり、そんな話になりました。
1970年代、アングラ演劇、状況劇場、唐十郎、黒テント、赤テント、花園神社、学生運動、安保闘争、ベトナム戦争、、、
そんなキーワードがたくさん出てきて、そんな話を聞いていたら、何となく “アングラ演劇” の想像がつきました。東京に帰ってきて、すぐに唐十郎の本を借りて読んだのですが、しかし話の流れが全くつかめず、難しい!ふふーんと思ったものです。
去年のフジロックで 「渋さ知らズ」 のライブを見たとき、きっとこんな感じだろうな、と思いました。きっとアングラ演劇もこんな演出や衣装をやっているんだな、と思いました。つい最近、ジャズ系の音楽雑誌で、渋さのダンドリスト・不破大輔さんのインタビューを見たら、やはりアングラ演劇出身の方で、やっぱりねー!と思ったものです。
カウンター・カルチャー。例えばヒッピー文化とか、サマー・オブ・ラブ、ウッド・ストックとか、、、
それらの詳しい内容は知らないけど、音楽をやっていれば何となく分ります。
きっと当時の体制に反抗しちゃったり、既成の価値観を否定して新しい価値観を見出してみたり、愛と平和とか自由とかホントに大事なものを求めたりとか。“アングラ演劇” もカウンター・カルチャーとか言われており、きっと当時はそんな時代背景があったりしたんだろう。
そして時代は現代です。
北千住の
シアター1010で当時のアングラ演劇の再公演がやっておりました。たった今やっております!
百聞は一見にシカズ…、アングラ演劇とは如何なるものか…、勇気を出して観てまいりました。
演劇なんて生まれて始めて観るし、始めて観る演劇が “アングラ演劇” だし、ちょっとドキドキしながら真新しい劇場に入ったものです。
感想は、ものすごいモノを観てしまった、、、そんな感じです。
とにかく演出や道具や衣装が素晴らしくて、その雰囲気に圧倒されました。正直ストーリーは分かりません。でも何となく分かる気がするのです。きっとヒトそれぞれ解釈は違うと思うし、それでいいと思うんです。
話はまとまらないですが、とにかく観る価値はあると思いますよ。