カテゴリ:A day in the life( 37 )

prayers for peace

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“ビール”=“セルベッサ”
“水”=“アグア・ミネラル”
“トイレ”=“ラバトリオ”
“ありがとう”=“グラシアス”
“いくらですか?”=“クアント・クエスタ”
“お元気ですか?”=“コモ・エスタ”
“私は日本人です”=“ソイ・ハポネス”
“さよなら”=“アディオス”

明日はニューヨークを発ち、いよいよ南米のペルーに向かう。ペルーから先はバスで南米を南下して、チリのサンチャゴに住んでいる友達に会う予定だ。それから先は何も決めていない。ペルーをはじめ中南米はブラジルを除きスペイン語圏だ。私は全くスペイン語を知らない。だからスペイン語を少しでも覚えないといけない。
ユース・ホステルの目の前のGrocery(小さな商店)はどうやらラテン系の人間が働いている。私は毎晩ビールを買いにいってるから、ヒゲのコスタリカ出身の主人とは顔見知りだ。ニューヨーク最後の夜、覚えたばかりのスペイン語を使ってみた。

“クアント・クエスタ?”
“ソイ・ハポネス”

いきなり東洋人がスペイン語を発したもんだから、主人が目を丸くしていた。はじめて使ったスペイン語だった。新しい言葉を覚えるのは面白い。

ニューヨーク最後の朝はあいにくの雨だった。日本にいる彼女に電話をして元気に旅をしていることと、これからペルーに向かうことを伝えた。要らなくなった地下鉄のメトロカードは、新聞売りの黒人の少年にくれてやった。ニューアーク空港がある隣のニュージャージー州は雪が少し積もっていた。

アメリカ合衆国を出国するという作業は、アメリカ人以外の人間は多くの手続きを必要とした。靴からベルトから何から、エックス線や金属探知機で調べられた。他にも機内に持ち込む荷物に制限がある。9.11以降、合衆国を旅行することは面倒くさい。

アメリカを無事に出国して、我がペルーの首都リマ行きの飛行機の搭乗時間を待った。この時点でニューヨークのガイドブックは不要になった。そのままロビーのダストボックスに捨ててしまった。

いま私はペルーやチリなど南米のガイドブックを一冊、スペインのガイドブックを一冊持っている。いずれこれらの本も要らなくなるだろう。旅というものは、このように自分が背負っているものを少しずつ捨てていくことだと思った。5年間勤めた仕事を辞めてアパートを引き払い、帰る家の鍵を持たず自由な旅をするということは、出来るだけ身を軽くして、自分の身の回りをそぎ落として、自分の半径を狭めてシンプルになることだと思った。

日本での生活を思い出す。毎日寝起きしていた東京のアパートのことを思い出す。今はそれとかけ離れた生活をしていて、時折考えている。アパートを引き払って一週間が経ったばかりだ。仕事を辞めてまだ二週間だ。今はニューヨークを発ち、未知の国ペルーに行こうとしている。この短い期間で、あまりにも多くのことを見たり、聞いたり、経験してきた。

“あなたの旅の目的は何ですか?”

ペルーの入国審査で尋ねられたら、私は何て答えるだろうか。
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by francis-sp | 2008-07-12 21:42 | A day in the life

Atlantic Ocean

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この日、大西洋をはじめて見た。

〈ニューヨークと海〉どこか似つかない感じだが、ニューヨークに来たからには訪れてみたかった。この“コニー・アイランド”はブルックリンの南端に位置している半島で、大西洋に面したビーチには遊園地もある。地下鉄に乗ってしまえばマンハッタンから1時間で来れる小さなリゾートだ。ニューヨーク出身のミュージシャンのルー・リードが、この“コニー・アイランド”のことを歌っている。

考えてみると、大西洋ってなかなかお目にかかれるものじゃない。

大西洋を見るためには、私のように北米大陸の東側に来なければならないし、南米大陸でもアルゼンチンとかブラジルのような東側にある国に訪れなくてはならないだろう。またはヨーロッパに渡って大陸の西の端にでも行けば大西洋を望むことが可能だし、好奇心さえあれば、アフリカ大陸からだって大西洋を眺めることが出来るはずだ。

しかしそれは、これから旅をしていく数ヶ月の間に、偶然にも私自身がそのような旅をしてしまうことになる。

それはブラジルのリオデジャネイロで、強烈な太陽を浴びながらブラジル女の惜しげもない肉体を眺めたイパネマ・ビーチであったり、あるときはヨーロッパの最西端、ポルトガルのロカ岬から眺めた紺碧の海であったり、またあるときは、モロッコの灼熱の大地を、タンジールから迷宮都市フェズへ向かうサウナのようなバスから確かに見えた大西洋だったりした。

私がはじめて見たニューヨークの大西洋は、どこか寂しげで、でも美しかった。

シーズンオフの人気のない海はただ風が強くて、ボードウォークを歩いている人間なんてどうせ暇を持て余している連中だけだ。バーが一軒オープンしていたがこんなところで一息つきたいとは思わない。遊び相手がいない遊園地の遊具が、風に揺られて軋む音が聞こえる。
黒い帽子、黒い服のジューイッシュの男性が一人、ビーチを歩いている。

どこか寂しいと思ったのは、それだけじゃなかった。

ニューヨークが春を迎える前でまだ寒かったこと、一人旅を始めたばかりでどこか感傷的だったこと、しかしそれは“寂しさ”の理由ではなかった。ニューヨークで一週間過ごしてみて感じてきたのは、私が作り上げてきたスタイリッシュで洗練された都会のニューヨークのイメージが、見事に崩れ落ちていくことだった。街を歩くたびに、地下鉄に乗るたびに、郊外へと足を延ばすたびに、想像していたニューヨークが姿を消していった。それがどこか寂しかったんだろうと思う。

代わりに、私が一週間そこでじっくり見えてきたニューヨークは、どこか人間臭くて、人間がこの街でしっかりと地に足を付けて、人間が力強く生きているというものだった。

私が見てきたニューヨークはほんの一部分かもしれない。
しかし私はその部分を知ることが出来て本当に良かったと思っている。心のどこかでそれを見てみたいという気持ちがあったのかもしれない。

どちらかと言えば、そんなニューヨークの方が、私は好きだ。
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by francis-sp | 2008-06-29 00:50 | A day in the life

God Bless You

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ここのところ毎朝、ホステルの近くのグロセリーでエッグサンドとコーヒーを買ってから散歩するようにしている。セントラルパークを少し歩いたら、ベンチに座りささやかな朝食を摂るのだ。それから今日という一日をどう過ごそうか考える。セントラルパークには犬を連れたおばちゃんたちや朝からジョギングしている人がいる。まだ肌寒い感じだが晴れていると気持ちがいい。

ニューヨークに来てから、このマンハッタン島は本当によく歩いている。

セントラルパークをずっと南下して、マジソン・スクエアを南に歩くとハングルの標識が目立ちはじめ、コリアンの姿が見られるようになっていった。やがて〈コリアン・タウン〉にぶつかった。さらにしばらく歩くと、今度はCanalStreetを中心に広がる有名な〈チャイナ・タウン〉がある。
このチャイナ・タウンはお昼時にお世話になった。飯が旨いからだ。

チャイナ・タウンを歩くと看板全てが漢字で中国人が普通に暮らしている。店に入ると中国特有の飾り付けがされていたり、路上には屋台が出ていたりする。通貨こそUSドルだが、それ以外の全ては中国だと考えてもいい。バンコクやサイゴンのチャイナ・タウンもそうだった。
異国に棲み付く彼らは、独特なエネルギーを放っている。熱を帯びたエネルギーを放っている。それが彼の強さだ。

洗練されたスタイリッシュな街、ニューヨーク。
私が抱いていたそのイメージは、この街を歩くたびに変わっていった。物乞いがいたり、独り言をいいながら歩いている人がいる。そこには色んな人間模様があり、人間が力強く生きている。“人間臭い”という言葉が、この街には似合っている。

東京という街を思い出してみると、そのような力強さを私は感じたことがない。

ニューヨークを歩いていると、ふと一瞬、どこの国に居るのか分からなくなる時がある。
アジアとかそんな国に居るような感覚が、ここニューヨークでも感じられるからだ。

ブロンクス区に行ってみたくてメトロに乗って〈Fordham〉という駅で降りた。地上に出ると黒人やヒスパニック系の人間がわんさか居て、街は人や車でごった返していた。ここも彼らの生活の場だった。“ここは観光で来る所じゃない”と肌で感じた。商店や車からノリのいいサルサが聴こえてきた。

ユースホステルに戻ろうとアップタウンへ向かうメトロに乗りこむとRapidに乗ってしまいマンハッタンの北、ハーレムまで行ってしまった。少しずつ乗客が少なくなり黒人の乗客が乗り降りするようになってきた。ここ近年、ハーレムの治安は改善されてきている。身に危険は感じなかったが、やはり観光で来るような場所じゃないと思った。

そんなことを考えながら、メトロのホームに突っ立って“くしゃみ”をすると、どこからか〈Bless you〉と声を掛けられた。“くしゃみ”をした私に声を掛けてくれたのは、近くで電車を待っていた黒人のおばさんだった。私は“Thank you”と言い笑顔を交わした。

アメリカの習慣で、誰かが“くしゃみ”をしたら、周りの人が〈Bless you〉と声を掛けてあげることがあるそうだ。“くしゃみ”をして口を開けている間に、悪魔が体に入り込むという言い伝えがあるからだそうだ。〈Bless you〉を訳せば、“あなたに神のご加護がありますように”という意味。中学の英語の授業でこの話を聞いたのを思い出した。

地下鉄の電車の中に〈Please PRAY〉という落書きを見つけた。
“祈りましょう”とか“どうか祈ってください”、そういう意味だろうか。私は、いつ誰がどのような気持ちでこの落書きをしたのか分からない。しかし、この〈Please PRAY〉という言葉がどこか印象に残った。

この言葉が、私が見た今のアメリカを表現しているような気がしたからかもしれない。
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by francis-sp | 2008-06-13 20:10 | A day in the life

Liberty

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ニューヨークはまるで小説に出てくるような街だった。
この街は人間臭くて、クレイジーでエキサイティングだ。
私はニューヨークに洗練された都会のイメージを持っていたが、この街を歩くたびにそのイメージは覆されていった。

2007年4月9日、東京からニューヨークへ向かい、いよいよこの旅が始まった。
ニューヨークの玄関口の一つであるニューアーク・リバティ国際空港はハドソン川を挟んだニューヨーク州の対岸のニュージャージー州にある。そこから何とかシャトルバスに乗り込み、マンハッタンに降りたったのだ。

ニューヨークはもうすぐ春を迎えるはずなのにまだ寒くて、私は空港の外に出たらまずダウンジャケットを羽織った。私が乗ったPortAuthorityBusTerminal行きのバスは、いよいよリンカーン・トンネルを抜けようとしている。このトンネルを抜ければマンハッタンだ。いつか憧れたニューヨークだ。

バスを降りて自分の足でニューヨークを歩き始めると、私は激しく興奮した。
ビルの合間から見える突き抜けるような空と、澄み切った冷たい空気と、クラクションの音と人間の喧騒がそこにはあった。“ついにニューヨークに来た”、そう思った。

私はバックパックを背負い、すました顔でガムを噛みポケットに手を突っ込みながら、まるでニューヨークには何度も来ているような顔つきで、なんとか街を歩くことで精一杯だった。

しかしそんな私のことなんか誰も気にしていない。
ニューヨーカーたちはみんな早足で歩いている。信号が青に変わる前にみんなせかせかと歩き始める。他人のことなんか気にしてられないのだ。

ニューヨークでは、街を東西に走る通りはストリートと呼ばれ、また南北を走る大通りはアベニューと呼ばれ、順に番号がつけられている。そのため街は碁盤の目のように区切られていて、区切られた一つの区域を“ブロック”と呼ぶ。これさえ分かっていれば、この街で迷うことはないだろう。ニューヨークではワン・ブロック歩くごとに、あらゆる発見があった。

ピザ屋をのぞき込んだら、イタリア系の従業員が働いていた。黒人の男がぶつぶつ独り言を言って歩いている。地下鉄に乗ると、中国人のおっさんが“ワン・ダラー、ワン・ダラー”と言いながら土産物を売って歩いている。ホームでは牧師らしい黒人が人々に説教している。
まるで雑多なのだ。あらゆる人種がこの街にはいる。想像してた以上のものだった。

“まるで映画の世界だな”、そう思った。
私はこの街に来たことが嬉しくて、顔がニヤつくのを何とかこらえた。

地下鉄に乗っている人間を見れば、ニューヨークという街が分かる。見ていて多いのはヒスパニックやプエルトリコ人で、次にブラックだ。アングロサクソンっぽい人は見た感じ5%くらい。アジア人は1%で一番少ない。そのまま、この街に住む人間の比率を表わしている。

黒人やヒスパニック系の人間は肉体労働、交通整理、タクシードライバーなどして働いているようだ。空港で黒人の案内係にバスについて尋ねたが、アクセントが強くて全く理解できなかった。この街ではみんなありつける仕事にありついて力強く生きている。

それは“ニューヨーク”という肥大しすぎた舞台で、人間一人ひとりが必死に主役を演じているようにも見えた。

あとで知ったのだが、ニューアーク・リバティ国際空港は、2001年に9/11テロ事件の犠牲者を追悼するかたちで、従来の名前の「ニューアーク」に「リバティー」が加えられ、「ニューアーク・リバティー国際空港」となったそうだ。

私はこの旅で自由になれるだろうか。
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by francis-sp | 2008-05-30 20:09 | A day in the life

extra one juice

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ニューヨークで3日目の朝を迎えている。

4月のニューヨークは春が近づいているはずなのに寒い。今朝はあいにくの雨と風だ。
セントラルパークからワンブロック歩いたところにあるこのユースホステルは、暖房もろくに効かず建物も古いから朝夕はとても冷え込む。黒人の従業員に「ヒーターを点けてくれ」と何度言っても暖かくならない。シャワーのお湯も出ないこともある。着れる物をしこたま着こんで寝ている。

この部屋で早起きするのはいつも私だ。朝、目を覚ますと寝ている連中を起さないように準備をして、静かに部屋を抜け出しニューヨークの町を歩くのだ。

今日はアッパーイーストタウンへ向かおうと思った。
アッパーイーストタウンはセントラルパークの東側に位置していて高級住宅地として有名らしい。ロシア系の移民が多く住んでいるとのことだった。毎朝、セントラルパークを散歩してどこかで簡単な朝食を摂り、美術館や博物館へ行くのが私の日課になっている。

セントラルパークはさすがの雨で人もほとんど歩いていなかった。雨風が強くなってきたしデリのような小さなレストランで朝食を取ることにした。路上のホットドッグ屋も飽きてきたし、どこかでゆっくり食事がしたかった。

店に入り注文を取りにきたウェイトレスに、チーズエッグサンドとスクランブルエッグそしてコーヒーを注文した。髪が短くてチャーミングな女性だった。英語に独特のアクセントがあり、きっとウクライナとかその辺りの移民が働いているんだろうなと思った。周りの客は小奇麗でさっぱりした格好をしている。常連っぽいおじさんが新聞を読みながらコーヒーを啜っている。どことなくニューヨークにいる気分にさせられる。

午前中から美術館に赴いて、ゴッホやピカソの絵と対面する。
それはこの上ない贅沢で、幸せなことだと感じていた。それを考えたら、とても嬉しくなった。

コーヒーを飲み終えた頃、さっきのウェイトレスが私のテーブルを通りがかるようにして、オレンジジュースの入ったグラスを置いていった。
“あれ、おかしいな”と思った。私はオレンジジュースを注文した覚えはなかったし、メニュー表や伝票を確認したがやはり私が注文したものではなかった。

するとさっきのウェイトレスが見兼ねたのか、また通りすがりに「ジュースは特別よ」と言って去ってしまった。

周りの客を見てみると、確かに私だけのテーブルにジュースが置かれている。彼女の方を見ると“オーナーには内緒よ”と目くばせしている。そうか。この小さなグラスに入ったジュースは、私だけのサービスなのか。私は嬉しくなった。

彼女のサービスは、朝から私をハッピーな気持ちにさせてくれるものだった。ウェイトレスであろうが何だろうが、サービスをしたいのだからサービスをする。それは自由な空気を含んだどこかアメリカ的な感じがした。彼女のサービスは、今日一日を楽しくしてくれるような、笑顔でいられるような気分にさせられた。

どういう理由でウェイトレスが私にそのサービスをしてくれたのか分からない。
ひょっとしたら初めての客だったからかもしれない。私が旅行者だったからかもしれない。いろいろと想像を掻き立てられた。しかしどんな理由にせよ、彼女の好意がとても嬉しかった。

“ニューヨークでウェイトレスに恋をする”、、なんだかアメリカっぽい感じがする。

もしあの時、デートに誘っていたらどうなっていただろうか。どんな展開になるんだろうか。ニューヨークを舞台にそんな恋を描いた映画がありそうだ。そんなくだらないことを考えながら傘をさして、まだ雨が降りしきる町を歩き始めた。

今日はきっといい一日になるだろう。それは間違いなかった。
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by francis-sp | 2008-04-14 00:00 | A day in the life

fotos francis

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久々にフォトログにて旅の写真を更新しました。
ブラジル編の続きです。リオデジャネイロあります。サンバあります。

ニューヨークから始めたこれまでの旅も見れます。
写真をクリックすると実はコメントが入ったりしています。

よろしければご覧ください↓
fotos francis
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by francis-sp | 2008-04-05 23:16 | A day in the life

A day in the life

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あの旅のことを思い出したりしている。
半年もの旅を終えてみて思い出すのは、旅の中でも何でもないことだ。

それは、春の訪れが間近のニューヨークの街を、寒さにこらえながらポケットに手を突っ込んで歩いたこと。インカの澄み切った空気と埃臭い街の喧噪。カラフルな衣装に身を包んだインディヘナの女性たち。またはひたすら溜め息しか出てこない、イランのモスクや聖廟のアラベスクの美しさでもある。この世の果てのような荒涼とした景色は、南米でもヨーロッパでも中東でも、バスの中からさんざん見てきた。

旅を終えて日本で新たな生活を始めて、例えば週末にどこか出掛けるときの電車の中だとか、テレビで世界のニュースを見たり聞いたりするとき、もう帰国してから5ヶ月も経とうとしているのに、あるときこの旅のことをとても鮮明に思い出すときがある。

黒海沿岸にある小さな町のビーチや、灼熱モロッコのとある町のスーク。
中東シリアの観光客が寄り付かないようなマーケットの香辛料の匂い。
インドのゴアで過ごしたピースフルな日々。

shanti shanti …

いきなりそこに放り込まれ、旅をしていたときの研ぎ澄まされた感覚を取り戻しそうになる。あの頃の私は、『旅』というものに人生のすべてを賭けていた。
旅を終えて日本に帰ったら、あるときいつか旅を振り返ることがあるだろうと思っていた。いや今の私のように日常の中で旅を振り返っていきたいと思っていた。だから旅をしている時、感じられるあらゆる瞬間を、深く息を吸い込むように意識的に自分の体の中に擦り込ませようとしていた。

そして今、旅の最初の都市・ニューヨークへ飛び立ってから一年経とうとしている。
あの旅のことを振りかえってもただ懐かしむくらいしかならないのに、こうして文を綴ることで、5000枚以上撮った写真を眺め返すことで、あの旅を振り返りたいと思っている。
旅を振り返ることで、今この時だけでもいいから旅していたあの感覚を取り戻したい。確かに私はあの時、自由に気ままに私らしく素晴らしい旅をしていた。その歩き始めた道を辿っていくことで、私だけの地図を完成させたいと思うのだ。

そして、まだ見果てぬ土地へ。
ただ思い出すだけではなく、まだ見たことのない土地を旅するために、地図を作っていくのだ。
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by francis-sp | 2008-03-30 02:15 | A day in the life


音楽、旅、本、サッカー、日常などをテーマにfrancisが気ままテキトーに語っています。本でも読むような感じで、ゆっくり見てくれたら嬉しいです。


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