2006年 01月 29日 ( 1 )

インド旅行記28

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路地をしばらく歩いていると、突然〈女神カーリー〉が描かれている壁画が現れた。

真っ黒な肌をしたカーリーが、夫のシヴァを踏みつけている。
4本の腕を持ち、ドクロで出来た首飾りをしている。
生け贄の血を飲み込むために、真っ赤な舌を伸ばしている。

その姿を見て、一目でカーリーだと分かった。
ヴァラナシで始めてカーリーの姿を見た。

近くに居た人に、“カーリーですか?” と尋ねると、やはり“そうだ…”と言う。
カーリーの寺院に向かう途中、思いがけないところでカーリーを見れてとても驚いた。
そしてとても嬉しかった。

遠藤周作の『深い河』に登場していた女神カーリーとチャームンダーは、しばしば同一視される。彼女は他のサラスヴァーティ、ラクシュミー、パールヴァティのように清純でも優雅でもない。美しい衣装もまとっていない。逆に醜く老い果て、苦しみに喘ぎ、それに耐えている。
彼女はインド人と共に苦しんでいる。

『深い河』で読んだような、僕はそんなことを思い出しながら女神を眺めていた。
すると急に近くにいた女性が話しかけてきた。

“Kali is angry, very angry!” (カーリーはとても怒っているのよ…)

カーリーは怒っている。カーリーはもの凄く怒っているのだった…
なぜそんなに怒っているのか?
寺院はおそらくここから近い。僕は先を急ぐことにした。
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by francis-sp | 2006-01-29 15:29 | インド旅行記


音楽、旅、本、サッカー、日常などをテーマにfrancisが気ままテキトーに語っています。本でも読むような感じで、ゆっくり見てくれたら嬉しいです。


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