Pan-American Highway

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“さらばイキケ!”という感じで、チリ共和国の最初の都市イキケを経つ。

チリに入り急に物価が高くなった気がする。USドルとの為替レートも数年前のガイドブックにのっているレートより低くなっている。チリは南米でも先進国に入るそうだ。それだけ経済が成長して国が強くなっているということだろう。

そんなチリの首都サンチャゴに住む友人に会うために、とりあえずニューヨーク経由で南米から旅をはじめた。友人と再会する日まであまり時間がない。マチュピチュで出会った日本人旅行者と話をしていたら、だったら急いだ方がいいと指摘された。だからボリビアのラパスからチリのサンチャゴまで一気にバスで南下することにした。そこから先は考えていない。

その旅行者とはいろいろ話した。彼はブラジルのサンパウロから旅を始めて、南米を旅して3ヶ月になるという。彼からスペイン語を少し教えてもらったり、南米に来たからには最南端のパタゴニアにも行った方がいいと勧めてくれた。日本は春を迎えているが、南半球の南米大陸は少しずつ冬に近付いている。パタゴニアへ行くなら今しかないと。

お互い共通していた意見は、南米を旅して気づいたことは、“南米=危険”ではないことだ。もちろん危険な側面はあるとしても、旅行者として最低限のことを気を付けていれば、それは回避できるということだ。

この旅をして、私の中で南米のイメージが良いものに変わってきている。これまで旅してきたアジアとはもちろん違って、南米は新鮮で魅力的だと思う。歴史も風景も世界も全てが違うのだ。固定された“イメージ”や“先入観”というものほど、恐ろしいものはないと思った。それはこの数ヶ月後に中東のシリアやイランを旅したときも同じことを思った。
とは言いつつも、クスコやラパスの夜や早朝は、出来れば出歩きたいくないデンジャラスな空気が町を覆っていた。そんなときは宿の前にタクシーを呼んで移動することにしていた。

チリに来てから高山病は問題無くなったが、今度は激しく腹を下している。
きっとラパスのサンフランシスコ寺院前で食べたホットドッグ風の食べ物が当たったのだろう。これからサンチャゴへバスで向かうというのに、先行きが不安である。チリ紙とウェットティッシュと抗生物質とビオフェルミン、そして最悪の事態に備え、替えの下着を携えて、24時間のバスの旅に臨もうとしている。幸い長距離バスには〈baño=トイレ〉が付いているから安心だ。

沢木耕太郎、藤原新也、小林紀晴、星野道夫、開高健、椎名誠、ロバート・ハリス、清野栄一、、

これまで多くの旅行記を読み続けてきた。特に社会人になってから毎週のように図書館に通っては数え切れないほどの旅の本を読んできた。今はそれらの本を読みたいとは思わない。特にこの旅の途中で読みたいと思わない。彼らの本によって多くの刺激を受け、思い切って旅に出るまでに突き動かされたことは事実であるが、この旅は私自身の旅であり、彼らと同じ経験をしたり、同じような旅をする必要はないと思うからだ。

もう一人の旅行者として、同じフィールドに立って自分の足で歩いているのだ。
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by francis-sp | 2008-10-18 22:29 | A day in the life


音楽、旅、本、サッカー、日常などをテーマにfrancisが気ままテキトーに語っています。本でも読むような感じで、ゆっくり見てくれたら嬉しいです。


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