prayers for peace

c0024558_2021162.jpg

“ビール”=“セルベッサ”
“水”=“アグア・ミネラル”
“トイレ”=“ラバトリオ”
“ありがとう”=“グラシアス”
“いくらですか?”=“クアント・クエスタ”
“お元気ですか?”=“コモ・エスタ”
“私は日本人です”=“ソイ・ハポネス”
“さよなら”=“アディオス”

明日はニューヨークを発ち、いよいよ南米のペルーに向かう。ペルーから先はバスで南米を南下して、チリのサンチャゴに住んでいる友達に会う予定だ。それから先は何も決めていない。ペルーをはじめ中南米はブラジルを除きスペイン語圏だ。私は全くスペイン語を知らない。だからスペイン語を少しでも覚えないといけない。
ユース・ホステルの目の前のGrocery(小さな商店)はどうやらラテン系の人間が働いている。私は毎晩ビールを買いにいってるから、ヒゲのコスタリカ出身の主人とは顔見知りだ。ニューヨーク最後の夜、覚えたばかりのスペイン語を使ってみた。

“クアント・クエスタ?”
“ソイ・ハポネス”

いきなり東洋人がスペイン語を発したもんだから、主人が目を丸くしていた。はじめて使ったスペイン語だった。新しい言葉を覚えるのは面白い。

ニューヨーク最後の朝はあいにくの雨だった。日本にいる彼女に電話をして元気に旅をしていることと、これからペルーに向かうことを伝えた。要らなくなった地下鉄のメトロカードは、新聞売りの黒人の少年にくれてやった。ニューアーク空港がある隣のニュージャージー州は雪が少し積もっていた。

アメリカ合衆国を出国するという作業は、アメリカ人以外の人間は多くの手続きを必要とした。靴からベルトから何から、エックス線や金属探知機で調べられた。他にも機内に持ち込む荷物に制限がある。9.11以降、合衆国を旅行することは面倒くさい。

アメリカを無事に出国して、我がペルーの首都リマ行きの飛行機の搭乗時間を待った。この時点でニューヨークのガイドブックは不要になった。そのままロビーのダストボックスに捨ててしまった。

いま私はペルーやチリなど南米のガイドブックを一冊、スペインのガイドブックを一冊持っている。いずれこれらの本も要らなくなるだろう。旅というものは、このように自分が背負っているものを少しずつ捨てていくことだと思った。5年間勤めた仕事を辞めてアパートを引き払い、帰る家の鍵を持たず自由な旅をするということは、出来るだけ身を軽くして、自分の身の回りをそぎ落として、自分の半径を狭めてシンプルになることだと思った。

日本での生活を思い出す。毎日寝起きしていた東京のアパートのことを思い出す。今はそれとかけ離れた生活をしていて、時折考えている。アパートを引き払って一週間が経ったばかりだ。仕事を辞めてまだ二週間だ。今はニューヨークを発ち、未知の国ペルーに行こうとしている。この短い期間で、あまりにも多くのことを見たり、聞いたり、経験してきた。

“あなたの旅の目的は何ですか?”

ペルーの入国審査で尋ねられたら、私は何て答えるだろうか。
[PR]
by francis-sp | 2008-07-12 21:42 | A day in the life


音楽、旅、本、サッカー、日常などをテーマにfrancisが気ままテキトーに語っています。本でも読むような感じで、ゆっくり見てくれたら嬉しいです。


by francis-sp

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ライフログ

黄泉(よみ)の犬 (文春文庫)

Dis Is Da Drum

ライヴ

Live in Europe

Masterpiece

地の果てのダンス

3 Cities

THE WORLD OF TAIKO DUB

旅をする木

ワイルドサイドを歩け

今知りたい世界四大宗教の常識

カテゴリ

全体
A day in the life
秩父巡礼
インド旅行記
travel

音楽
today

最近
園芸ブログ
釣り入門
サッカー評論
ペニーレインでバーボンを
【庭】プロジェクト
未分類

お気に入りブログ

off the PITCH
*情熱大陸*ブラジルの写...
star name cafe

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧