スペインのバレンシアで航空券を予約して、いよいよ日本へ帰ることが決まったら、日本へ帰国するのが楽しみで仕方ありませんでした。3ヶ月間旅をしていて、日本という国がとても素晴らしい国であることを実感したし、出会った旅行者たちが日本に興味を持っている人が多く、それが結構嬉しかったりして、久しぶりの日本が私にとってどのように見えるのかとても興味がありました。
成田で入国審査と税関を無事通過したとき、余りにも嬉しくて“よーっし!!”とこぶしを握り叫んでしまいました。そしてパスポートに押された〈帰国〉というスタンプを何度も確認しました。さっそく成田の売店に赴いて、おにぎりを2個買ってすごい勢いで食べました。ペットボトルのお茶が美味しかったです。
成田から東京へ向かう京成線から眺める千葉の田園風景は、とても穏やかで、どこかのんびりしていました。つい2日前までモロッコの砂漠に居たので、緑溢れる風景が日本に帰ってきたことを実感させてくれました。田んぼのあぜ道を郵便屋の赤いバイクが走っている風景や、電車の中で英単語を覚えている女子高生、熟睡しているサラリーマン、携帯をいじっている若者、孫を連れたおばあちゃん、、これまで日本でさんざん見てきた風景がとても新鮮で微笑ましく見えました。
乗り換えのローマの空港で、日本の中高年の夫婦やおそらく新婚旅行でイタリアに来ているカップルに大勢会いました。そういうのを眺めていたら気軽に海外旅行が出来て、何歳になっても旅行を楽しめるのはいいことだなと思いました。機内でも添乗員さんがお客さんに声を掛けたり、成田に着いたら今度はお客さんが添乗員さんに深々と頭を下げてお礼を言ったりなど、、そういうところがとても素敵だなと思いました。
日本は“こころ”の国だなと思います。
人への気配りや真心という素晴らしいものが、日本にはあります。
これまで旅をしていたときは日本に帰りたくなくて、日本に帰っても一週間くらいぼーっと過ごしていました。今回は仕事こそまだしていないものの、日本にあっという間に馴染んでしまっています。それは私自身が日本を好きになっていたし、日本を離れてみて自分の国の良いところにたくさん気づけたからだと思います。
今回は一時帰国。また8月上旬にはヨーロッパに行きます。
日本に居られるのは2週間ちょっと。もう少しゆっくりすればいいんだけど、日本に腰を落ち着かせてしまう前に旅立つ必要があるという思いからでした。
今週末は毎年一度の一大イベント〈Fuji Rock Festival '07〉です。実はそのために帰国をしてしまいました。バカ野郎です。大バカ野郎です。でも私にとって音楽とパーティーはやはり外せない。旅をしながらどこか求めていたものです。
これもまた一つの旅の形かもしれない。
アフリカ大陸の西の端からアジアの東の端へ、はるばる旅をしに来たのだ。まだまだ旅は続いている。そんな気持ちで日本を数週間過ごしてみるのもユニークで楽しいんじゃないか。
今日の予定はまず滞納している税金を潔く支払いに行き、午後はトーキョー見物かな。基本はアサクサ、スシ、オコノミヤキでしょう。シンジュク、シブヤ、ハラジュクも外せないな。アキハバラやオタク文化も日本通のヒトは知ってるしな。夜はアサヒビール、サケでしょうか。
うーん出費がかさむ、、みんな口を揃えて言うように、やはり東京は物価が高いな。