Puerto Natales

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プンタ・アレーナスからプエルト・ナターレスへ。ここは正真正銘の〈パタゴニア〉の町だ。
昨日はパタゴニアのツアーに参加し、完璧すぎる自然を見て廻った。

そして今日はこの町で何をする訳でもなく、ぶらぶらしながら過ごしている。本当は今日中にチリのお隣の国アルゼンチンに入国し、〈カラファテ〉という町に向かいたかった。カラファテもまたパタゴニアのツアーの拠点となる町で、氷河を見ることが出来るらしい。
しかし足止めをくらっている。今日は日曜日なのだ。日曜日だと人々や商店は徹底的に休み、それはバス会社も例外ではなかった。だからこうして散歩をして過ごしている。

町はとても静かで外を歩いている人間はほとんど居ない。もともとこの町はパタゴニアの観光資源で成り立っている町だし、冬が間近のパタゴニアはシーズンオフだった。昨日のツアーにしても、何とか町の観光客をかき集めて決行できたようだし、この町の観光客をかき集めても一つのホテルで収まるんじゃないかと、港を歩きながら思う。

それにしても、この港もまた美しい。
私のような暇な観光客が、ぽつり歩いている。

パタゴニアの自然は厳しいがとても美しい。人間は想像以上の美しい自然に圧倒されると、声を出して笑うのかもしれない。気味が悪いが昨日の私はそうだった。完璧すぎて笑ってしまうのだ。

バスに乗って旅をしていると、道端にぽつりと立てられたキリストやマリアの像を見かけることがある。これまで廻った南米の国々でもよく見かけた。このパタゴニアの景色の中では、それはあまりにも異質で無力に近いように思えた。ここに取り残されたとして例え一晩中祈ったとしても、ここで生き延びることは奇跡に近いように思えるからだ。この土地で生きる術を私は知らない。ただ生きている実感はバスのエンジンの振動と今自分が生きていることだったりする。突如として町が広けてきて、町の灯りが見え始めて私は安心するのだ。

宿の白髪のご主人は、孫を抱きあげてキスをしている。子供がぐずると今度は息子さんが抱き上げてあやしている。それを見ていると、どこか心を温かくさせてくれる。
幸せな家族の姿は、どこの国や土地に行っても変わらない。厳しい冬がすぐそこまで来ていて、厳しい土地で生活している人々であるからこそ、神を信じるのだろうかと思った。

そんな町がこのプエルト・ナターレスだった。

雪を被った山々が連なり、大きな湖がある。その麓にある町。港町であるが港町特有の寂しさや錆びれた感じはない。どこか安定感があり、人々に強さがある。見るところなんてない町。だけど、どこか暖かくて素敵な町だった。
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by francis-sp | 2008-11-16 16:11 | A day in the life


音楽、旅、本、サッカー、日常などをテーマにfrancisが気ままテキトーに語っています。本でも読むような感じで、ゆっくり見てくれたら嬉しいです。


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